会場づくりの基本
 
競技場設営について(コート作り)
1.用意するもの
メジャー(50mできれば100m) 最低2本   ホームプレート 1枚
ラインカー(幅75mm) 2台   ダブルベース 1個
トンボ(木製が望ましい) 最低2本   塁ベース 2個
ブラシ 2本   ピッチャーズプレート 1枚
ライン糸(水糸・タコ糸等) 2組   ドライバー 必要数
如雨露 1個   金槌 1個
花釘(釘にヒモ等を結んだもの) 必要数   バール 1本
その他(得点板、カウントボール等)
.大会当日について
1) 競技員は、他の役員集合より1時間早く会場に集合すること。
2) 大会会場全体を下見、開催地の責任者との打ち合わせ後、会場(コート)作りに入る。
3.会場作りについて
(A)会場づくりの基本
ホームプレートからの方向は、できるだけ南東方向が望ましい。
1) 1塁側(または3塁側)のデッドラインを決定し水糸等(以下糸という)を張る
                    ↓
2) ファウルライン、デッドライン間(7.62〜9.14m/グランド条件により異なる)を計測してホームプレートの位置を決定(花釘を打つ)し、ファウルラインに糸を張る
                    ↓
3) ホームプレートから外野フェンスの距離にを付ける。
                    ↓
4) ホームプレートからファウルライン上の18.29m(小学生16.76m)の地点に1塁(又は3塁)の花釘を打つ
                    ↓
5) ホームプレートと1塁側の9.15m(小学生:8.38m)の地点にスリーフットレーンの起点用花釘を打つ
                    ↓
6) ホームプレートから1塁(又は3塁)を経由して2塁までの距離36.58m(小学生:33.52m)と、ホームプレートから2塁までの距離25.86m(小学生:23.70m)の交点に2塁の花釘を打つ
                    ↓
7) ホームプレートと2塁間の14.02m(女子:12.19m、小学生:10.67m)の地点にピッチャーズプレートの花釘を打つ
                    ↓
8) 1塁(または3塁)の地点のメジャーを3塁(又は1塁)へ移動して花釘を打つ。この時、1塁側の場合は5)の花釘を打つ
                    ↓
9) ホームプレートと3塁(又は1塁)の延長上に外野フェンスまでファウルラインの糸を張る
                    ↓
10) 3塁(又は1塁)側のファウルライン、デッドライン間( 2)の距離と等しくする)を計測してデッドラインに糸を張る
(B)ライン引き
デッドライン、ファウルラインとも内側に、、真っ直ぐに、はっきりと引く。ラインを引き終えたら、糸を外す。
全てのラインは内側に引く
(C)バッターボックス・キャッチャーズボックス
1) 2塁側からホームプレートを経由して、バックネットまで糸を張る。(これを中心線とする)
                              
2) ホームプレートから1塁側及び3塁側のファウルライン上に2.03mの距離に印を付け、この2点を結ぶ線上に糸を張る。(バッターボックス前縁)
                              
3) バッターボックス前縁に沿って、中心線から左右に
*1.28mの地点に
花釘を打つ。(バッターボックス外側)
*この1.28mの地点から内側に0.91mの地点に
花釘を打つ。(バッターボックス内側)
                              
4) 中心線上のバッターボックス前縁からバックネット方向へ5.18mの地点にを付け、この地点から左右に1.28mの地点に花釘を打つ。(キャッチャーズボックス後縁)
                              
5) 左右ともに、バッターズボックス前縁の1.28m及びキャッチャーズボックス後縁の1.28mの地点を結び、バッターズボックス前縁から2.13mの地点に花釘を打つ。(バッターズボックス後縁)
                              
6) 左右のバッターズボックス後縁の地点を結び、左右とも内側に0.91mの地点に花釘を打つ。(バッターズボックス内側)
(D)スリーフットレーン
1) 1塁側のファウルライン上の9.15mの地点にある花釘から、外側に0.91mの地点に花釘を打つ
                              
2) 1塁の花釘から、外側に0.91mの地点に花釘を打つ
(E)コーチズボックス
1) 2塁・1塁(3塁)の延長上、1塁(3塁)の花釘から、外側に3.66m及び0.91mの地点に花釘を打つ
                           ↓
2) 1塁(3塁)側のファウルライン上、ホームプレート寄りに約5.0m位の地点から外側に3.66mを計測する。
                           ↓
3) 1)と2)を結び1)から4.57mの地点に花釘を打つ
                              
4) 3)の花釘から外側に0.91mの地点に花釘を打つ
(F)ネクストバッターズサークル
1) キャッチャーズボックス後縁(状況によって異なる)に添って1塁側・3塁側のデッドラインまで糸を張る
                              
2) 中心線より1)の糸上1塁側・3塁側へ6.00m〜9.00m(又は、デッドラインから2.12m)の地点に花釘を打つ
                    ↓
3) 2)を中心に半径0.76mの円を描く。
(G)ピッチャーズサークル
1) ( A)−7)を中心に2.44mの円を描く。
(H)ベンチ
デッドラインの外側、コーチズボックスのホームプレートよりのラインから、バックネット方向へ7.00mとする。尚、デッドラインから0.50m〜1.00m離したほうが良い。
(H)用具の設置
塁ベース、ダブルベース、ホームプレート、ピッチャーズプレート、バックネット、ボール台、得点板等を設置する。
1) ホームプレート、ピッチャーズプレートは埋め込むことが望ましい。
                    ↓
2) ピッチャーズプレートを正しく(曲がらずに)設置するためには、次のようにすることが望ましい。
・男子の場合  1塁及び3塁から後方へ1.54mに地点に印を付ける。
・女子の場合  1塁及び3塁からホームプレート寄りへ1.05mの地点に印を付ける。
・小学生の場合 1塁及び3塁からホームプレート寄りへ1.67mの地点に印を付ける。
・この2点を結ぶ線上に糸を張る。
・中心線(花釘)にピッチャーズプレートの前縁中央が合うように、プレートの前縁を上の糸に沿ってプレートを埋める。
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バックネットは、デッドラインの交点からの距離を同一にすると中心になる。
大会特別ルールによりコートを設定する場合は、大会運営委員長と打ち合わせを行い、決定事項を審判長、記録委員長に連絡する。また、雨天による変更及び時間等の変更も同様である。
各自で短時間にコート作りが出来るように考えて実施して頂きたい。
4.グランド整備について
1) 次の試合のフィールディング終了後に行う。
2) 競技員は、フィールディング中にボールのバウンド状況を点検、イレギュラーする箇所を特に念入りに整備する。
3) 主な整備箇所
・バッターボックス内
・1塁、3塁までのファウルライン上(走路)
ブラシを掛け、如雨露で水を掛けて上でラインを引き直すことが望ましい。
4) 二遊間、三遊間は、ホームプレート方向へ、縦にトンボを掛ける。
5) 雨天時、コートに砂を入れる場合は、同一イニング終了時に行う。
6) グランド整備は、5分以内に終了すること。
以上